日本の認知症カフェの実態

認知症カフェは、オランダで始まったアルツハイマーカフェを源流として世界各国に広がり、日本では2012 年に厚生労働省が定めたオレンジプランによって普及がうたわれました。日本の認知症カフェの実態をアンケート調査した論文をご紹介します。


藤田医科大学などの研究グループは日本における認知症カフェの実態調査で、国内1,477カ所の認知症カフェのうち有効回答が得られた1,335カ所について大規模なデータ解析を行いました。

主な結果は、以下のようになります。

  • 開催頻度については、1ヵ月に1回のカフェが8%と最も多かった。
  • 1回あたりの開催時間は2時間が8%と最も多かった。
  • 運営者、認知症の人の家族、地域住民それぞれの評価は以下のようになった。

運営者による評価では、認知症の人にとっては開催頻度がより頻繁で、コンサートなどの催しがあることが効果的であるとされた。
認知症の人の家族による評価では、開催頻度は関係がなく、カフェで専門職と相談ができること、同じ立場の人同士で話し合いができることが効果的であるとされた。
地域住民による評価では、開催頻度が多く、認知症に関する講話があることや専門職に相談できることが効果と関係しているとされた。

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もちろん運営者の考え方や地域や参加者のニーズに合わせて、カフェのスタイルにはバリエーションが生じる可能性があります。

認知症になっても安心して暮らせる町づくりを目指して、家族介護者の孤立を防ぎ、認知症の理解を深める場所として、認知症カフェは地域に欠かせないスペースになりつつあります。


Takechi H,Yabuki T,Takahashi M,et al. Dementia Cafes as a Community Resource for Persons With Early-Stage Cognitive Disorders: A Nationwide Survey in Japan. J Am Med Dir Assoc.2019 Dec;20(12):1515-1520.


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