ポリファーマシー(8) 処方カスケード

ポリファーマシー

  • 「薬物有害事象」の見つけ方:処方カスケード

使用している薬物の有害事象による症状を新たに発生した疾患と誤認して、新たな症状に対して薬物が追加処方されることを処方カスケードと呼びます。


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処方カスケードを理解しておくと、薬物の有害事象に気づきやすくなります。

以下に国立長寿医療研究センター老年内科で経験した処方カスケードを提示します。


  • ドネペジル:易怒性→抑肝散→血圧上昇・浮腫・低カリウム血症→降圧薬、利尿薬、カリウム製剤
  • ドネペジル:頻尿→抗コリン薬
  • 甘草の含まれる漢方薬:血圧上昇→降圧薬、浮腫→利尿薬、低カリウム血症→カリウム製剤
  • シロスタゾール:頻脈→βブロッカー
  • 降圧薬全般:起立性低血圧→めまい→ベタヒスチンメシル酸塩
  • ベンゾジアゼピン系睡眠薬:めまい→ベタヒスチンメシル塩酸塩
  • カルシウム拮抗薬→浮腫→利尿剤
  • NSAIDs→浮腫→利尿薬
  • ピオグリタゾン塩酸塩→浮腫・心不全→利尿薬
  • αブロッカー:起立性低血圧→ステロイド
  • ACE阻害薬:咳→鎮咳薬
  • ベンゾジアゼピン系抗不安薬:認知機能障害→ドネペジル
  • PPI:下痢・低カリウム血症→止痢剤、整腸剤、カリウム製剤