低栄養診断基準GLIM criteriaの有用性 3

食道切除患者のGLIM criteriaで診断した低栄養は術後合併症を予測


GLIM2018年に発表された新しい低栄養診断基準です.

GLIM criteriaは現症・病因で構成されており,現症により重症度を診断します.


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GLIM criteriaが発表されて以降,様々な疾患や病期でその有用性が報告されています.

今回は食道がんによる切除術を行った患者を対象とした研究をご紹介いたします.


Yinらは,食道がん切除予定患者に対してPG-SGA,ESPENGLIMで栄養診断を行い,術後合併症発症を予測できるかを検証しました.

栄養診断の結果,低栄養と診断された患者はPG-SGAで 23.1% (83/360), ESPENで12.2% (44/360), GLIM 33.3% (120/360)でした.

GLIMESPEN基準で診断した低栄養は,多変量解析においていずれも術後合併症の総数を予測しました.

さらに,GLIMで定義された低栄養は,pooled analysisにおいて合併症の発生率を特定するpowerが最も高い結果となりました.


食道切除患者において,GLIM criteriaを使用した低栄養診断は有用であることが示唆されました.


参考文献

Yin L, Cheng N, Chen P, Zhang M, Li N, Lin X, He X, Wang Y, Xu H, Guo W, Liu J. Association of Malnutrition, as Defined by the PG-SGA, ESPEN 2015, and GLIM Criteria, With Complications in Esophageal Cancer Patients After Esophagectomy. Front Nutr. 2021 Apr 26;8:632546. doi: 10.3389/fnut.2021.632546. PMID: 33981719; PMCID: PMC8107390.


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